エッセイ エッセイのバックナンバー

昨今はファストフード、ファッション、スーパーのプライベートブランドなど安くてそこそこ良いものが手に入る時代ですね。うちも洋服はユニクロ派です。服にはこだわりがない男子達なので。それは今や様々な業界に当てはまるようです。特にこだわりがなければ“悪くなければ良し”という風潮ですね。それが主流になるとプロの仕事がいらない?たとえば、アマチュアの鉄道カメラマン達が桜の木を切ってしまったとか、富士山を撮るためにかってに私有地に侵入し所有者の怒りを買うとか傍若無人な振る舞いが問題となり、それまで節度ある撮影をしていたプロの人達にとばっちりがいくということをよく聞きます。そしてそれを避けるために様々な許可を取る必要が出てきて煩雑な手続きを踏まなければなりません。そしてアマチュアの人達がネットで写真を販売しお小遣い稼ぎをするとプロはますます厳しい状況に追い込まれることになります。デジカメの普及で素人にも簡単に物撮りができるようになりました。WEBカタログに載せる写真などはわざわざスタジオでプロのカメラマンに依頼する必要はありません。物自体が見られればよいのですから。

しかしプロとアマでは決定的な違いがあると思います。それはお金を払う価値があるかどうか。あくまでも個人的な意見ですが、旦那は山下達郎の音楽が好きです。彼は細部にこだわり歌も演奏も完璧です。そんなコンサートにはお金を払う価値があります。

旦那がよく言うのですが、プロの中にアマが入ると困る!足並みが乱れると。だからアシスタントの私がもたついていると叱られます(ーー;)。

でも最近はアマチュアレベルでも仕事が成り立つのかもしれません。アポをすっぽかす、平気で締切に遅れる、クライアントを大事にしない等々。それでも立派に(?)悪びれずやっている人がいますから。私達の感覚としては、フリーランスは一度の失敗でも命とりです。特にチームで動く場合は他の人に迷惑をかけないことです。決められた時間内でどんなイレギュラーなことが起こっても対処ができなければプロとは言えません。ギャラが悪いからいい加減な仕事をしてもいい、なんてもってのほかです。それ以上に良い仕事をする人が最後に残るのかもしれません。安かろう、悪かろう、そこそこではダメなんです。旦那は右脳派ですから直感的に“できる人” “できない人”を見分けます。けっこう鋭いです。男女のこともよく当てています(笑い)そこでバッサリとできない人を切ってしまえばよいのですが人情もろいでそうできないところに優柔不断さがあるのかもしれませんね。まだまだ甘いなぁ・・・(笑)

写真家 野寺治孝
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