エッセイ エッセイのバックナンバー

このところ私達夫婦は二人とも年齢のせいか、気力、体力が衰えてきたようで何事に対してもおっくうになりがちです。沖縄出張中旦那がギックリ腰になったため、私が重い荷物やカメラバッグを持ったりしているうちに、こちらも腰痛になってしまいマッサージ通いすることになりました。(トホホ)近頃は息子に「旨いラーメンをおごってやるから」とか「小遣いをやるから」とだまくらかして、カバン持ちをやらせています。けっこう助かります。しかし一眼レフカメラって何であんなに重いんですかねぇ。手持ちで撮影なんてほんと大変だと思います。女性カメラマンなんてもっと大変なのでは・・・

体力もそうですが知力の衰えも気になります。とにかく忘れっぽい!大事な書類を発送したかどうか、なんて笑えませんね。これは困りものです。それから考えていることと口に出る言葉が違うなんてこともあります。そんなときは自分でも愕然としました。それから目の前にあるものがわからないことも。机の上で時計を探していたら息子に「目の前にあるよ」と言われ、ふと下を見たらあったということも。ああ、つくづく年を取るということとはこういうことなのだと悟る毎日です。(ちょっと弱気・・・)

しかし年を重ねることは一概に悪いことばかりでもないと思います。いろんな経験や知恵が蓄積されていったり、友人が増えていったりと楽しいこともあります。うちは「来るものは拒まず、去るものは追わず」というスタンスです。自由業のよいところはいろんな業界の人とも出会えるところでしょうか。きっかけは仕事でも、気が合えばすぐに友達になれますね。

旦那は人を家に呼ぶのが大好きです。実家が商売をやっていて常に人が出入りしていたせいかもしれません。よく家の屋上でBBQもします。先日も「南三陸町からの手紙」制作メンバーでやりました。このメンバーも考えてみれば不思議な縁でつながっています。ほんの1年前まではUさん以外は誰も知らなかったのですから。でもプロデューサーのSさんの奥様はうちの近所で眼科医をされていて数年前に息子がお世話になっていたのです。それを聞いてびっくり。それからグラフィック・デザイナーのOさん、旦那とSさんが「こんな感じの本を作りたい!」と参考に買った書籍がOさんのデザインした本だったのです。Oさんに初めて挨拶に行って帰ってきたときの旦那はかなりエキサイトしていましたね。「この人はできる!」と直感したそうです。すぐにOさんとは仲良しになってしまいました。うちの旦那、Sさん、Oさん、3人集まるとまるで子供みたいにはしゃいじゃって、楽しそう。(男子ってまったく・・・)紅一点のUさんには本当に感謝しています。以前仕事で最悪に困ったときにすぐに飛んできてくれ親身に相談にのってくれました。彼女がいなかったら南三陸町の本はできなかったと言ってもいいでしょう。なにせ子供のような男子3人組がたびたび脱線しそうになるのを上手にコントロールしてくれましたから。

こういう縁というのは偶然なのでしょうか、それとも会うべき人が会う運命みたいなものでしょうか。私にはわかりませんが。

このメンバーは来年予定している大規模な「大野寺写真展(仮)」(大野さんの寺の写真、ではありません!)のブレインにもなってくれています。旦那も私も今からワクワクしています。皆様もどうぞ楽しみにしていてくださいね。

写真家 野寺治孝
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