エッセイ エッセイのバックナンバー

うちは旦那も息子もB級グルメ派です。特にラーメンと餃子には目がありません。まあ男子はみなそうかもしれませんが。以前にも書きましたが旦那は料理をします。冷蔵庫にあるものでチョチョイと作ってしまいます。いろんな調味料を使い味を創造しながら作るのですがけっこうおいしいんです。

そんなある日、高一の息子が家庭科の課題で、「自分で料理をし、それをレポートにまとめる」という宿題がでました。そうなるとなぜか俄然はりきってしまうのがうちの旦那。近所には浦安魚市場があり、魚屋だけでなく肉屋、ウナギ屋、乾物屋、土日には焼き豚や揚げ物を売っている惣菜の出店も出てにぎやかです。場外には自家製キムチや韓国食材を売る店、ラーメン屋などもあり、朝早くから仕事をしている人が利用したり、一般のお客さんも気軽に買い物ができます。

朝、旦那はさっそくボーっと寝ぼけ眼の息子と連れだって市場へ買い物に出かけて行きました。歩く二人の後ろ姿は何だかお間抜け珍道中という感じ。その日のメニューは炒飯、油淋鶏、中華スープ。そもそもなぜ油淋鶏かというと、その日の朝刊に某醤油会社の一面広告が載っていてそこにレシピが出ていたからです。何とも行き当たりばったりの安直な考えですねぇ。先が思いやられます・・・まあエコバッグを持って行くだけいいのですが。

さてそれからが大変。家族三人、分担で下準備開始。生まれて初めて揚げ物をする息子の危なげな手つき。それを横でハラハラして見ていた旦那もおかしかったです。時々私よりも母親っぽいとも思ってしまいます。(どんだけ子供の世話をしてきたことか!)なんとか形になって盛り付けたところを旦那が写真撮影し、その後試食を。しかしそこがゴールではなく、撮った写真をパソコンに取り込み、本の編集作業にかかります。文章は息子が書き、レイアウト加工は旦那がして何とか無事に宿題を提出でき全員ホッとしました。

しかしこれまでもさんざん夏休みの宿題をぎりぎりの8月31日にさせられたことか。いつだったかクワガタの飼育日誌の本を作りたいというので家族総出で手伝いしました。本人は文章を書き、タイプ打ちは私が、編集とデザインは旦那という具合です。31日の夜に何とか仕上がりましたが、これって教育上どうなのでしょうか?他の親御さんたちは手伝うのでしょうか???

そういえば小学生の頃、標語のコンテストがあるからと息子が旦那に一緒に考えてと言って、二人で"適当"に考えたものを提出したらなんとその標語が賞をもらってしまいました。表彰式に出席することになってしまいなんとなく気まずい雰囲気の私たち家族。しかし今さら"超いい加減"に考えたものだったとも言えず、罪悪感でいっぱいでした。あまり子供の宿題を手伝うもんじゃありませんね。反省します。

写真家 野寺治孝
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