エッセイ エッセイのバックナンバー

AT&Tパーク サンフランシスコ

 今年もプロ野球シーズンが始まり、交流戦真っ只中。毎晩うちのテレビは旦那の独占です。旦那は子供の頃から大の阪神ファン。千葉で生まれてなぜ?わかりませんが、子供の頃は巨人、大鵬、卵焼きの時代ですから、巨人ファンでなければ人にあらずとクラスでいじめられたそうです。ですから他の虎ファン同様、一番燃えるのは阪神VS巨人戦です。虎ファンはあの巨人のユニフォームを見ただけでムラムラと闘志が湧くそうです。

 以前、神宮球場へ阪神VSヤクルトを観戦に行ったときのこと。私達の席の近くにいた大阪弁のおっちゃんが席に着くやいなやクーラーボックスの中からなんと阪神のロゴ入りの缶ビールを取り出しました。(こんなところで商売しちゃまずいでしょ)とみんな怪訝な顔をしていましたが、すぐに周りの人たちに気前よく配り始めたら、そこはもうみんな虎ファン、宴会のように盛り上がりおつまみの応酬で和気あいあい。そのおっちゃんは出張で東京に来た会社の社長さんで、なんとびっくり奥さんが浦安の人でそれもうちの近所だったのです。(世の中狭い)すっかり打ち解けて、息子にアイスクリームまで奢ってくれました。いやぁ虎ファンはいい人が多い!これのもっと凄いのが甲子園球場と旦那曰く。

 そしてまたあるとき、父子で神宮へ(なぜか神宮が好きです。あそこは都が運営しているので食べ物が安いし、行く途中にはレストラン等の出店がお弁当を売るのでそれも楽しみ!だそうです。ちなみにドームのビールは800円、神宮は500円です。)楽天VSヤクルトの交流戦を見に行ったときの話。いつものように旦那が息子に試合の解説をとくとくとしていたら、すぐ後ろの席に楽天のスコアラーの人がいて、「お父さん野球詳しいですね」と感心されたそうです。そりゃあそうです。何十年も地元の草野球チームの監督をやっていましたから采配にはうるさいです。テレビの前でも解説者が発言する前に、これはこうでああでと言ってることがありますから。そんなに言い当てられるなら自分のチームをどうして勝たせられないのかしら?と疑問。でもあまりそのことには触れないでおきましょう。今は現役を引退しましたが、そのきっかけは、1塁まで走ってベースで止まろうと頭が指令を出しているのに足が勝手に動いてあれよあれよといううちに足がこんがらがって転んだそうです。見ていた人たちはゲラゲラ笑っているし、自分でも何が起きたのかわからなかったみたいです。哀しいかな、つまりそれが老いということなのですね。ケガをして仕事ができなくなったら大変ですし。その後、坂之上洋子さんを通じて楽天の三木谷社長に挨拶する機会がありました。そしたらうちの旦那、いきなり息子を楽天ファンにしたてて「いやぁ息子が楽天ファンでして、がんばってください!」と。まあ調子がいいんだから・・・

 そんな旦那の夢はアメリカの大リーグの球場を撮影することです。昨年はサンフランシスコとシアトルへ。シアトルではセーフコフィールドツアーにも参加し選手の記者会見ルームやバー、VIPルーム、メディア席等々。もう大はしゃぎ。そういえば、シスコの球場で見た試合の途中、女優のケイト・ハドソンが出てきて白いベースを一つ抱えてベンチに戻って行きました。これが何のセレモニーなのか、野球オンチの私には全然わかりませんでした。

※今日も虎が負けてうちは大荒れです。時々旦那が言うんです。「隣の家のテレビで勝ってるんじゃないか」って。「んなわきゃないだろう!」と息子に突っ込まれてますが。とほほ・・・真弓監督、阪神タイガースにがんばってもらわないと我が家は大変なことになってしまいます。よろしくお願いします!!!

坂之上洋子さんの本「犬も歩けば英語にあたる」(英治出版)が最近出ました。興味がある方はどうぞ。
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=1030

 

写真家 野寺治孝
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