エッセイ エッセイのバックナンバー

最近は写真教室の講師の仕事が増えてきました。初心者の方の参加も多いですね。なんの習い事もそうだと思いますが初めは上手く出来ません。基本を習うのはあまり楽しくありません。特にギターやトランペットなどの楽器は音が出るまでが一苦労です。スポーツも難しいです。野球をやっていた私は打ちっぱなしのゴルフなんて簡単だと思っていました。だって止まっているボールを打てばいいんですよ。ところがボールに当たらないんです。当たっても真っ直ぐ飛びません。めげて辞めたくなりました。

写真も「シャッターを押せば写るし、構図なんかも画面を見ながら撮ればそのまま写るんだから簡単!」って思いますよね。ところがこれが思った通りに写らなんですよねー。結論から言ってしまえば写真は難しいんです。(なんの世界もそうですが・・・。)写真歴45年、プロ歴32年の私でも写真は難しいと思います。それは見たものと写ったものとにギャップが招じるからです。どのようなギャップかは長くなるのでまた別の機会にお書きします。私は70点、80点の写真はほぼ撮れます。しかし90点以上は年に数枚しか撮れません。そこで今回は写真初心者の方に向けて私なりのアドバイスを書ます。

1・ブレを防ぐ 
なんとなくボワーとした写真って微妙にブレています。特にiPhoneや小さなカメラで撮ったものがブレやすいですね。暗い室内での撮影は要注意です。面倒ですが三脚を使用したり、肘を付いてしっかりカメラを固定しましょう。そして慎重に軽くシャッターを押しましょう。押した後はシャッターが切れ終わるまで指を離さない。離すときにもブレてしまいます。

2・ボケを防ぐ
ボケとはフォーカス(ピント)が合っていないことです。今のカメラはオートフォーカスでカメラが自動的にピントを合わせてくれます。ですのでピンボケの原因はピントが合った後にカメラを前後に動かしてしまうケースが多いようです。あとはピントが最初から後ろや前に合ってしまっていたケースですね。いずれにしても何枚かピントを合わせ直して撮ればかなり防げます。一眼レフカメラでは目で確認しましょう。

3・画面を傾けない
意外と傾いた写真って多いですね。水平線や部屋の柱が曲がっていると落ち着かない写真になってしまいます。撮る時は夢中になっていて気が付きませんが、曲がっている写真って多く見られます。撮る前にしっかりと確認しましょう。

4・構図をしっかり
カメラのピントが画面の真ん中で合うものが多いので主題が真ん中ばかりになってしまいます。日の丸構図と言う奴です。これも悪くはありませんが少し真ん中から外すと画面に動きが出ます。画面を縦に3等分、横に3等分、その交わった点に主題を置いて撮るといいでしょう。簡単に言えば真ん中から外すことです。風景や人物は空を入れ過ぎないこと。

5・いろいろなものを入れ過ぎない
例えばパリのカフェで友人を撮るとします。友人、テーブル、コーヒー、サンドイッチ、カフェの看板、バックの建物、さらに後ろの凱旋門、せっかくパリに来たのだからと何でもかんでも入れてしまい、散漫な写真になってしまいます。この場合は記念写真なのでまずは友人、そしてテーブ上の物、広角レンズを使いカフェ全体、の3枚に分けて撮るのが基本的はいいと思います。要するに撮りたい主題を絞ることです。もちろん記録としていろいろと入っている写真を撮っておいても構いません。

以上の5点を取得すれば初心者的には失敗を少ない写真が撮れます。ただこれはあくまで基本です。楽器で言えば音がきれいに出せるようになったということです。これから先はそれぞれがどのような写真を撮りたいのかになってきます。ここからがスタートです。あとはトライ・アンド・エラーの繰り返しです。さあ、楽しんで撮影に出ましょう!

もっと詳しく勉強したい方は私の写真教室に通ってください。(笑)

写真家 野寺治孝
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