エッセイ エッセイのバックナンバー

皆さま、暑中お見舞い申し上げます。今年の夏も暑くなりそうですね。ビールでも飲みながらパーッといきましょう。今月は恒例の夫婦放談です。お楽しみください。山達と竹内まりあのようにはいきませんが・・・

野寺治孝  純子

 カメラが新しくなってうれしいね。仕事の道具だけど。これで畳と女房も新しくなるともっといいんだけど。(笑)
 商売道具なんだから浮かれてないで仕事してよね!
 わかったよ。だけど機能と操作がまだいまひとつわからないんだ。自分の体の一部になるくらい使い込まないとだめだね。取説を読みながら一つ一つ理解している。しかしデジカメに関しては新しくなるほど機能が進歩している。今回のEOS 5D Mark Ⅲは感度を上げても画像が荒れないんだ。まぁ女の人にはよくわからない話だよね。
 でもうちの個人WSの生徒さんは女性が多いけど最近EOS 5D Mark Ⅱを買った人がいるよね。
 さすがにマークⅢとまでは行かなかったけれど、「どうせやるなら本格的なカメラがほしいです」と言っていた。重いし、高価だし、プロ仕様だし、ずいぶん思い切ったね。これからもしっかりお教えします。(笑)
 彼女は月一で熱心に通っていらっしゃるし、あなたのボケツッコミにも付き合ってくれるしステキな人だね。
 ボケツッコミで彼女の気持ちをまず掴むんだよ。それからまじめに写真の話をするんだ。ちゃんと計算してやってるんだよ。趣味でダジャレを言ってるわけじゃない。
 そうかなぁ?冗談8割、真剣さ2割じゃないのぉ?
 それはひどい!話題を変えよう。ご夫婦の生徒さんもいるんだよね。お子さんを撮りたくて一眼レフを買ったけど使い方、撮り方がわからなくて教えてほしいってことなんだけど。例えば「撮った写真のピントは合っているのに、覗いたときどうしてボケているのかがわからない」という質問を受けたので、ファインダー横の視度調節のダイヤルを教えてあげたらすごく感激してたよ。
 実は私も初めて視度調節って知ったわ。私は取説なんて読んだこともないし・・・たぶん奥さんがお子さんの写真を撮りたくていいカメラを買ったはいいがメカのことがわからないからダンナさんを連れて来たって感じだったけど、ダンナさんもわかってなかったみたい。
 基礎の基礎を教えているんだけど、たぶん頭では理解しているんだ。だけど実際に撮影に出掛けたらその知識をどのくらい活かせるかは難しいと思う。言うなればスポーツと同じで体が覚えるまでちょっと大変なんだ。こういう場面ではこう撮ろうとかをとっさにできるようになるといいんだけどなぁ。
 実践でいっぱい撮って、トライ&エラーを繰り返していくうちにコツがつかめるようになるってこと?
 そうだね。だから今度は一緒に撮影に出掛けるよ。準備、実行、反省。この繰り返しなんだよ。私なんか今でも毎回そうだよ。だって写真に正解や答えがないんだからね。
 だから奥深くておもしろいんだね。ところで写真展のほうはどうなってるの?
 来年2月の大野寺写真展のタイトルが決ったよ。『Here, There & Everywhere』って言うんだけど、ビートルズの曲名から取ったんだ。ここ、そこ、どこでもって言うのかな。今回の写真展はある意味、回顧展みたいな要素もあるのでぴったしのタイトルだと思うんだけど、どうかな?
 おお着々とすすんでいるねぇ。
 セレクトはおもしろいけど辛くもある。例えるならばオールジャパンの選手の選抜だね。誰を入れ、誰を外すか。全部ってわけにはいかないもんね。なかなかスポンサーも見つからず大変だけど最大限やれることはやるよ。
 でもいろんな人が協力してくれる予定でしょ?有難いよね。こんな不況のなかやらせてもらえるってことが幸せだよね。
 幸せと言えば、建築、エッセイとのコラボ、ハワイ、東京水上など出版の予定が5冊もある。うれしいよね。まだ正式に発表できない段階なんだけど。詳細が決ったらもちろん発表します。

 それでは皆さま、この暑い夏を元気にお過ごしください。また次回新春夫婦放談でお会いしましょう。

写真家 野寺治孝
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