エッセイ エッセイのバックナンバー


写真展が終了しました。ホッとしていますが少し寂しいですね。いつも写真展では数々の貴重なご意見を生の声でいただける、勉強の場と思っています。

今回は書籍のプロモーションと言う大きな任務がありました。「とにかく本を売りたい」なぜならばこの本を一人でも多くの方に読んでもらいたかったからです。それは被災された方が一番望んでいる「私たちを忘れないでほしい」を届けたかったからです。この本はお守りのようなものです。例えば一年に一回読み返して胸に深く刻んでほしいのです。何十年後かに「昔、日本でこんな大きな震災があった。でも今はそこから立ち上がって再生した。そしてその時の声を忘れてはならない」そんなことのきっかけにこの本がなってくれればいいと思います。

来ていただいた皆様は本当に熱心に写真を見ていらっしゃいました。瓦礫の一個一個を、曲がった鉄柱を、そして人々の笑顔を。

トークショーは今までで最高の、多分70名位の方が来場されました。

監修の加藤さん、覚悟が半端じゃなく凄いです。本質が何か明確でした。
南三陸町から来てくれた漁師の高橋さん、友人の奥様のお話が胸に迫りました。
同じく加藤さん(女性)、柔らかい笑顔が素敵でした。
デザイナーのおおうちさん、考えに考えたシンプルなデザインがカッコ良かったです。
プロデューサーの佐藤さん、一番ご苦労だったと察します。いつも冷静な判断でした。
編集の上野さん、スケジュール調整ご苦労様でした。やんちゃな男たちを良くぞ束ねてくれました。(笑)

みなさまに支えられていい仕事が出来ました。この場を借りましてお礼を申し上げます。ありがとうございました。今は反省と少しの達成感がありますが、被災された方を思うと浸ってばかりはいられません。私は写真しか出来ません。だから写真でしかみなさんのお手伝いをすることが出来ません。少しでもお力になれたらいいのですが。

最後になりましたが『南三陸町からの手紙』に関っていただいたすべてのみなさま、本当にありがとうございました。感謝です。たくさんの言葉に出来ない宝ものをいただきました。「ありがとうございました」

写真家野寺治孝


写真家 野寺治孝
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