エッセイ エッセイのバックナンバー

 さて今回は忙しかった9月、10月を振り返ってみます。まず、雑誌「チルチンびと」の取材がたくさんありました。山口、出雲、高崎、長野の飯田、と遠出が多かったですね。遠出のときはどうしても朝早く起きることになります。目覚まし時計をセットしますが夜はなかなか寝付けません。「早く眠らなければいけない」と思えば思うほど目が冴えてしまいます。この仕事を始めて25年になりますがまだ遅刻してはいけないというプレッシャーがあります。こればかりは慣れませんね。先日ロック歌手の矢沢永吉さんもテレビで同じようなことを言っていました。「コンサートの前の晩は寝付けない。でもそんなときはこう思うようにしている。明日タイトル戦を行う世界中のチャンピオンは今の俺ときっと同じ心境なんだってね」私なんか永ちゃんと比べものにはなりませんが何年やってもそういうものなのですね。あのイチローでさえ春先に胃潰瘍になったくらいですからね。でも何だかんだ言っても出張は楽しいですね。仕事とはいえ普段行けない所にも行けるし、おいしい郷土料理だって食べられます。その取材の合間にも飛び込みの撮影が何件がありました。九十九里のビーチクリーンやレギュラーでやっているパラスパレスの撮影などです。

 話変わりますが、本を2冊作っています。詳細はもう少し待ってくださいね。まだ細かいところが決定していないのです。わかり次第このHPで告知します。今の段階で言えることは私のキャリアの集大成的な内容になることでしょう。いつもそうなのですが、セレクションが大変です。もちろんほとんど楽しんでやっているのですがどうしても落とす写真が出てきます。その場合涙を呑んで落とさざる得ないのです。今日「これで完璧だ」と思っても次の日写真を見るとまた変更したくなってしまいます。どこかでスパっと区切りをつけなければ終わりませんね。例えるならば答えのないジグソーパズルのようなものです。でも本作りは楽しいです。もう少しお待ちください。

 

 しかし、早いですね。今年もあと2ヶ月を残すのみとなりました。私も写真家になって25年が経ってしまいました。25年ですよ。その間、結婚し息子ができました。好きな写真の仕事も続けられ幸福です。幸せといえば、若い友人たちが3組結婚します。本当にめでたいことです。この場で言わせてください。おめでとう!!!

 そんなわけで公私にわたり忙しい今日この頃です。しかしフリーランスに来年の保障はまったくありませんので来た仕事はできるだけ受けています。100年に1度の世界的不況ですし、先行きは明るいとはいえませんが自分らしくやるしかありません。ジタバタしても仕方ありまえせんよね。イチロー曰く、「遠くに行くためには目の前のことをコツコツ1歩づつ積み上げることでしか行けない」真理だと思います。甘いかもしれませんが、まあ何とかなるでしょう。(笑)

写真家 野寺治孝
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