エッセイ エッセイのバックナンバー

 一般の方にとって写真家とはどんなイメージなのでしょう? 毎夜きれいなモデルさんを連れ立ってパーティーに行っているのだろうとか、友人は変人的クリエーターで、かっこいいスタイリッシュな家に住んでいて、ブランド物を着こなし、ドンペリなんか飲んでいる。そんなイメージを持っている方もいるかもしれませんね。私に関して言えば「そうです!」と書きたいところですがそんなことはありません。

 今回はある二日間のスケジュールをお教えしましょう。

一日目
6時45分起床。(ほぼ毎日同じです)
7時30分 連ドラを見ながら朝食。(サラダ、パン、ソーセージ、ヨーグルト、コーヒー)
8時30分 仕事開始。(メールのチェックより始める)
10時30分 某社にて撮影の打つ合わせ。
12時 昼食。(普通のランチ定食)
13時 ヨドバシカメラ秋葉原店にてインクや用紙など購入。
16時 帰宅。画像の加工など。
18時 自宅にて夕食。(寄せ鍋、ビール1本)
22時30 分就寝。

二日目(撮影日)
5時30分 起床。
6時50分 新幹線で岐阜県美濃太田へ。
9時30分 『チルチンびと』誌の取材撮影。
14時30分 取材終了。
18時 帰宅。夕食。(カレーライス、サラダ、ビール1本)
20時 写真データをパソコンに転送。
22時30分 就寝。

 ざっとこんな感じです。主に仕事は大きく3つに分けられますね。
1、クライアントとの打ち合わせ
2、撮影
3、自宅での写真データ加工および整理

 この他空いた時間で本屋さんに資料を探しに行ったり、写真展を見に行ったり、ロケハンに行ったりしています。撮影日が休日と重なることも少なくありません。その代わり平日に時間があるので空いている映画館に行けたりもします。

 仕事でもストレスはほとんどありません。なぜならば好きなことをしているからです。来年の収入を考えると夜、眠れなくなるので考えないことにしています(笑)。フリーランスに明日はない。映画のタイトルみたいですね。失敗も成功もすべての責任が自分にかかってくるのは毎日がギャンブルのようで楽しいです。フリーランスの醍醐味です。それが楽しめない人は会社員か公務員になったほうがいいと思います。

 いろいろな所に行けて普段会えない人にもお会いできるし、何より好きな写真に携われることは本当に幸せですね。だからこそ楽しみながらも真剣に取り組んでいます。写真が好きなだけでできる仕事ではありませんが、好きでなければ絶対にできない仕事です。

写真家 野寺治孝
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