エッセイ エッセイのバックナンバー

 2006年、30年ぶりにロンドンに行って来ました。1976年私は18歳の高校3年生でした。少しだけお金を貯め後は親のスネをかじってロンドンとパリ10日間のツアーに参加したのです。なぜロンドンかというとビートルズが好きでアップルビルが見たかったのです。パリは当時好きだった俳優のアラン・ドロンがいた街だからです。それと高校の先生が「若いうちに外国を見ておきなさい」という一言に触発されてしまったのです。ベタな理由ですね。今回の旅は目的がロンドンではなくランズエンド(ギャラリー参照)だったのですがロンドンにも5日間ほど滞在できたのでいろいろな所へ行くことができました。どうしても行ってみたかったのは30年前に泊まったホテルでした。日本でサイトを検索したのですが見つかりませんでした。場所はバッキンガム宮殿のすぐ近くでしたので勘を頼りに行ってみたら拍子抜けするほど簡単に見つかりました。名前が変わっていたので検索には引っかかってこなかったのですね。建物自体はほとんど変化はなく、私の遠い記憶のままでした。ロビーなどもほとんど変わらずまるで古い友人に会ったように懐かしかったです。
 30年もたてばロンドンもずいぶんと変わりました。まず料理がおいしくなりました。フランス資本のサンドイッチチェーン店があり朝食はほとんどここで済ませました。サンドイッチはお店で作ったものを出してくれるのでフレッシュでとてもおいしかったです。なぜか寿司弁当と味噌汁もありました。寿司はどうかというと日本人にとってはコンビニ以下でした。地下鉄の初乗り700には閉口してしまいました。ただし1日乗車券が千円なのでこれを利用すればそれほど高くはありません。写真ギャラリーはかなり充実していて1階がギャラリーとショップ、2階がカフェとオリジナルプリントが購入できるコーナーがあり誰でも気軽に入れる雰囲気でした。写真が身近にあるって感じです。テート美術館のテラスカフェも良かったですよ。ビールを飲みながら眼下に見えるテームズ川とロンドン市街が美しかったです。こうやって書くといいこと尽くめのようですがとにかく物価が高い!なんでも日本の倍だと思ってください。ここだけ何とかなれば本当にいいところです。また行くためには一生懸命仕事をしなければ・・・がんばります。
写真家 野寺治孝
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