エッセイ エッセイのバックナンバー

Q1 ハワイを撮る時一番大切にしていることは?
A1 自分がリラックスすることです。体をできる限りリラックスさせ、目だけに力を入れてシャッターを切ることです。
 
Q2 撮っていてストレスはないですか?
A2 写真を撮ることが最大のストレス発散になりますのでいいものが撮れたときはありません。
 
Q3 野寺さんのスナップで撮られる女性は皆似ている感じがするのですが・・・
A3 そうですか?気がつきませんでした。好みがはっきりしているのかもしれません。
 
Q4 例えばきれいな花を撮るとします。そのときどの時点でレンズを選ぶのですか?
A4 見た瞬間決まっています。考えているようでは私の場合はだめですね。でも、このレンズを使ったら正解というものはありません。自由なわけです。そのあたりが写真の難しいところでもあり、おもしろいところでもあるのです。
 
Q5 子供の頃から写真家になりたかったのですか?
A5 そんなことはありませんでした。最初は漫画家。絵がクラス一うまかったんです。それだけでヒーローになれたいい時代でした。次に医師です。体の臓器の位置ならだいたいわかりました。人体模型を組み立てているときひとつだけ余ってしまいましたが。(笑い)
他人の血を見ると気絶しそうになるのであきらめました。
小3の時はグループサウンズ(今のロックバンドみたいなもの)になりたくて作文に書いてしまいました。放課後、先生に呼び出されて「不良になりたいのか!」ってビンタを食わされました。写真に興味を持ったのは中学生の頃です。
 
Q6 野寺さんの写真を見ているとバタ臭いっていうか、アメリカ的な匂いがするのですが・・・
A6 小さい頃からアメリカに憧れていました。アメリカのテレビドラマの中と自分の身の回りの現実が全然違っていて、いつもため息をついていました。家、食べ物、人、モノすべてが洗練されていてカッコいいわけですよ。ところが、自分のいる世界は味噌汁臭くて、お母さんは金髪じゃないし、お父さんは飲んだくれだし。どうしてこんなにカッコ悪いのかなぁって。当時浦安は漁師町で外に出れば磯臭いし、もう最悪でした。だからとにかく遠いアメリカに夢を見ていました。
 
Q7 「帰郷」のような家族をテーマにした作品もありますよね。家族を撮るってどうですか?
A7 よく見ると家族っておもしろいですね。自分の血が混ざっている他人。息子なんて子供だった頃の自分に会っているような不思議な感じがします。家内の家族は血縁ではない距離感がいいです。家族を撮るときに気をつけたことは、私個人のアルバムになってはいけないということです。大げさに言えば人類の家族アルバムにしなければいけないと思いました。
 
Q8 写真を撮るとき気をつけていることは何ですか?
A8 準備です。これを怠ると本番でヘマします。準備が完璧ならば80%成功したも同じです。
写真家 野寺治孝
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